2012年07月17日

保証期間とコールドスタンバイ【運用】

得意先様よりPCが起動しないとのご相談。

こちらの得意先は社内に80台程のPCが稼働しており、
一部PCは業務用装置と連動し湿度の非常に高い特殊な場所に設置してあります。

今回障害の発生したPCもこの特殊な場所に設置されていたもので、
導入後3年程度経過していますが、電源部ファンの吸気孔や排気孔、
拡張スロットのエッジ部分など、あらゆるところに錆が発生しています。

幸い弊社にて同一機種をすぐ用意できたことと、
ハードディスクには問題がなかったことから、
ハードディスクを入れ替えて即業務復帰となりました。

※設置環境からHDDも故障しやすいのですが今回は無事でした。

このとき管理者である担当者様と以下の確認をしました。

件のPCは設置環境に問題があることは既知なので、
環境が改善されない限り通常のPCよりも寿命が短くなること。

購入している法人向けPCの保証期間が3年、
別途オプション料金を支払えば5年などへ延長が可能なこと。

しかし、修理となれば最短でもメーカーエンジニアによる
訪問までのタイムラグがあり、場合によっては業務に支障がでること。

台数が増えた場合は保証期間の延長よりも
予備機をコールドスタンバイの状態で待機させておく方が事後対応の面で有利なこと。

仮にPC本体の金額を50,000円とし、
3年から5年への延長保証料金を10,000円/台とした場合、

機器台数10 延長保証料金 = 100,000円

となって、予備機を2台購入することができます。

また、障害発生時に新規PCを用意したときはセットアップが必要なことから、
ここでもタイムラグが発生するので、
セットアップ済みPCのコールドスタンバイの方が有利です。

汎用性と冗長性を担保しながら
業務に支障がでないようにする方法は色々とありますが、
PCや周辺機器などが低価格になった現在では、コールドスタンバイは非常に効果があります。
posted by ishikawa at 16:41| Server・PC・周辺機器

SSDのススメ【運用】


最近、新規にPCをセットアップするときSSDを利用することが増えてきました。

※SSD(ソリッドステートドライブ)=ハードディスクに代わる新しい記憶デバイス

SSD自体は数年前から市場に流通していましたが、
HDDに比較して高価なこと、
当時主流であったOS(WinXP)ではSSDの性能を生かしきれないこと、
また、新しい記憶デバイスなので未知のトラブルが発生する可能性があることなどの理由から、
私の方では業務用途での採用を見送っていました。

しかし、下記のような理由からSSDを推奨できるようになりました。

1.SSDの価格が安価になった。

※現在でも容量単価ではHDDの方が安いのですが、
SSDの価格が下がり導入しやすくなりました。
またクライアントPCで大容量HDDを必要とする業務が稀ですから、
普及してきたSSDの容量で充分となりました。

2.OS(Win7)とPCがSSDに対応した。

※OSが対応すると言うことは、無用なトラブルの発生が減り、
障害時の切り分けもわかりやすくなります。
また、SSDの性能とPC側チップセットの性能が共に進み、
よりHDDに対しての優位性が増しました。

HDDに比較すれば歴史が浅いので特定メーカー、特定機種によるトラブルもありますが、
これはHDDでも起こりうることです。

※最近もいくつかの機種でファームウェア更新による対策が取られました。

今後はよりSSDの大容量低価格化が進み、
標準的なPCやNAS・Serverなどスレージ製品への採用、
またHDDレコーダーなど家電製品への採用も進むと思われます。
posted by ishikawa at 09:46| Server・PC・周辺機器

2012年01月31日

HDDエラー S.M.A.R.T表示【保守】

得意先で使用されていた内蔵ハードディスクのひとつにエラーが発生しました。

以前から CrystalDiskInfo では代替処理済みのセクタ数に注意が表示されていたようですが、
OS上のエラーメッセージも表示されるようになったようです。

hdd_er1.png

ハードディスク自身は動作していますが、
Windows7ではS.M.A.R.Tの情報からエラーダイアログを表示するようです。
XPなどではフリーソフトやイベントビューアなどで任意に確認する必要がありましたから、
デスクトップにダイアログが表示されるのは障害発生が一般の方にも分かりやすく便利です。

データのバックアップはありますが、念の為ファイルが読めるうちに移行します。
一部のデータ読み出しに失敗するので、HD Tuneを使って確認すると不良ブロックが発見されました。

hdd_er2.png

HDD Regenerator というツールを試用しますが、
不良ブロックの該当箇所では delay 表示されますから書き込まれたデータの復旧は難しそうです。

こちらのハードディスクはデータドライブとして運用しているのでOSの動作に問題はありませんが、
ハードディスクは消耗品ですからS.M.A.R.Tのエラーが確認できたら早めの交換が無難です。
posted by ishikawa at 10:33| Server・PC・周辺機器

PC 冬季電源障害【保守】


寒い時期は電源ユニットの劣化などから発生する電源関係のトラブルが多いのですが、
静電気やPC内部の帯電、接続環境特有の電源トラブルなどが原因と考えられるケースもあります。

メーカー:Dell
機種:Vostro230s

今回はPCが起動しないとのことで、
確認すると電源ランプは正常に点灯しますがPOST画面が表示されません。
電源ケーブルを外し、電源スイッチを数回押して放電後に接続しますが変わりません。

こちらのPCは以前から冬になると動作異常が発生することがあり、
古いPCを使用していたときも冬になると問題が発生していましたから、
環境に問題があるのかも知れません。

本体ケースを開けてメモリを取り外してから電源スイッチ数回押し、
メモリを取り付けてから再度電源を投入すると正常に起動しました。

念の為 diagnostic のメモリテストを実行しますが問題はなさそうです。

その後、特に問題ないく動作しているようですから一時的なトラブルと考えられますが、
頻繁に起きるようなら正弦波出力に対応したUPSの設置なども考える必要があります。
posted by ishikawa at 10:26| Server・PC・周辺機器

2011年10月27日

NAS rsync エラー【保守】

得意先にて数年間運用しているNAS Buffalo TS-HTGL/R5 80GB*4(RAID5)の
自動バックアップにエラーが発生するようになりました。

以前から年に一回程度はバックアップエラーが発生し、
その都度バックアップ用のUSBハードディスクをフォーマットすることで解消していましたが、
ログの内容を確認すると今回は少し違うようです。

※そもそも年に一回程度とは言えバックアップにエラーが発生するのは、
バックアップを実行している rsync 2.6.8 に問題があるのではと考えています。

ログの内容から分かる範囲で対応します。

1.rsync: write failed on ファイル名 File too large (27)

NASに障害が発生したときユーザー自身が外付けHDDをPCへ接続してデータを確認できるよう、
FAT32でフォーマットしていました。

使用しているDBファイルに4GBを越えるものができたのでこのファイルについては
当然エラーが発生します。
しかしその他小さなファイルのなかにもコピーされないものがあります。※ファイル自身は正常。

HDDをEXT3でフォーマットしバックアップタスクの実行とログの採取をおこないます。


2.メール通知にて書き込みエラーが届くようになる。

FAT32からEXT3へ変更すると書き込みエラーが発生しました。
外付けHDDにも問題が発生しているようですからこれを交換します。
このとき合わせて F/Wを1.34へ更新しました。
最新版は1.35ですが一旦1.34へ更新する必要があります。
F/Wの更新後、再起動時にカーネルロードに失敗するエラーが発生しましたが
リトライ後に正常起動しました。
正常起動には成功しましたがF/Wの更新にはリスクがありますので1.35への更新は保留します。

3.WARNING: ファイル名 failed verification -- update discarded (will try again).
ERROR: ファイル名 failed verification -- update discarded.

一部のファイルについてはどうしてもエラーが発生します。
別フォルダへ移動しても状況は変わりません。
経緯の中で数度メーカーへ確認をとりましたが、
最新の確認の中でNAS自身の搭載メモリが512MBなので
ファイル数やファイルサイズよってはバッファエラーが発生する可能性があるとの回答を得ました。
そしてバックアップタスクを複数回に分割して実行することを提案されましたが、
NAS本体の障害である可能性も考えられるとのことでした。
因みに上位機種の VHL の型式であれば搭載メモリが2GBだそうです。

運用上本体をメーカーへ確認に出すのは難しいですし、rsyncを使用せずに
クライアントPCからバックアップをおこなう分には問題ありません。

一部のコピーできないファイルについては NAS と バックアップ用HDDに
それぞれネットワークドライブを割り当てて別のバックアップツールから
コピーを実行し様子を見ることにします。
posted by ishikawa at 15:40| Server・PC・周辺機器